僕が自分の髪の毛に違和感を覚えたのは大学二年生の秋、ちょうど十九歳から二十歳になる頃でした。朝起きた時の枕に付いている抜け毛の数が明らかに増え、お風呂でシャンプーをしている際にも指に絡みつく毛の量に恐怖を感じる毎日が始まりました。最初は「大学生でハゲるなんてありえない」と自分に言い聞かせていましたが、友人と撮った写真に写る自分の前髪が以前よりも透けて見えることに気づき、そこから毎日鏡の前で何時間も自分の頭皮をチェックするような強迫観念に囚われてしまいました。AGAは何歳から始まるのかと必死にネットで調べると、十代でも発症するという情報が出てきて、目の前が真っ暗になったのを覚えています。親に相談しても「考えすぎだ」と一蹴され、一人で悶々と悩む日々が続きましたが、学業にも集中できず恋愛にも消極的になっていく自分を変えたくて、アルバイトで貯めたお金を握りしめてAGA外来の門を叩きました。診察室で医師から「確かにAGAの初期段階ですね」と言われた時は、ショックよりもむしろ、正体が分かったことによる安堵感の方が大きかったです。二十代前半での治療開始は非常に効果が出やすいという励ましを受け、フィナステリドの服用を開始しました。最初の三ヶ月は初期脱毛でさらに髪が減ったように感じ、泣きたくなる夜もありましたが、医師の言葉を信じて継続した結果、半年が過ぎる頃には産毛が黒く太くなり、一年後には誰にも薄毛を気づかれないレベルまで回復しました。あの時、年齢を理由に後回しにせず、勇気を出して病院に行って本当に良かったと心から思っています。もし今、十代や二十代で同じように悩んでいる人がいるなら、若すぎるからといって諦めないでほしいです。AGAに年齢は関係なく、早く始めた人だけが、若さという特権を最大限に活かして髪を取り戻せるのです。今では髪型を自由に変えられる喜びを噛み締めながら、充実した大学生活を送っています。