僕は二十代の後半からAGAの兆候を感じ始め、鏡を見るたびに広くなっていく額に強いコンプレックスを抱いていましたが、高価な育毛剤を試しても一向に改善の兆候が見られず、半ば諦めかけていた時期がありました。そんな時に、仕事のストレス解消も兼ねて近所のジムに通い始めたことが、僕の髪にとっても大きな転換点となりました。最初は単なるダイエットが目的でしたが、筋力トレーニングに励むうちに体の代謝が上がり、以前は常に冷え気味だった指先や足先がポカポカと温かくなるのを実感するようになりました。それと同時に、驚いたことに髪の毛の質感に変化が現れ始めたのです。以前は細くてコシがなく、朝セットしてもすぐにペタンとなってしまっていた僕の髪が、徐々に一本一本が太くなり、手で触れた時に確かな弾力を感じるようになりました。気になって調べてみると、筋トレによって分泌される成長ホルモンが髪の毛の主成分であるタンパク質の合成を助け、さらに全身の血流が良くなったことで、それまで届いていなかった栄養が毛根まで行き渡るようになったのだということを知りました。もちろん、僕は専門のクリニックでAGAの治療薬も処方してもらっていましたが、運動を始める前と後では、薬の効果の出方が明らかに違ったように感じます。運動によって深い睡眠が得られるようになり、寝ている間に髪が育つための修復作業がスムーズに行われるようになったことも大きかったのでしょう。今では週に三回のジム通いは欠かせないルーティンとなっており、体を鍛えることが自分の自信に繋がるだけでなく、大切な髪を守るための最高のケアであると確信しています。運動を始めてから、以前のように枕元の抜け毛を数えて一喜一憂することもなくなりました。もし今、薄毛で悩んでいる人がいるなら、薬だけに頼るのではなく、まずはスクワットを一回することから始めてほしいと伝えたいです。体を変えることは、頭皮を変えることと同義であり、健康な体があってこそ、豊かな髪が育つのだということを、僕は自分の実体験を通じて身をもって学びました。
筋トレを始めてから髪質が変わった僕の体験談